「受験生タイプ別 精神状態&直前対策チェックテスト」の点数が0~25点の方に向けたコラムです。
君は常に、前述の人のように何となくのタイプでもありますが、たまに突然に目覚めて、がむしゃらに勉強することもあるタイプなのです。
そしてもしかしたら、受験すれば受かるかもしれないと甘い考えをもちながら生きています。
ところが、やる時はやるのですが、2~3日やったら飽きてしまい、嫌になってしまうことが多い。
妥協するのも早いわけです。
いつもその繰り返し。
少しは勉強しているとはいえ、それでは難関の医学部になど受かるはずもありません。
勉強には手をつけるのだから、やらないよりは良いでしょう。
しかし、勉強していても、別のことをすぐに考えてしまう。
だからあまり勉強が進んでいないうちに、どんどんと時が流れていることに気がつく。
このコラムをクリックしたということは、そこに気がついたのだろうと推察します。
君の性格は素直で、勉強しなければいけないという自覚はあるのですが、そこそこ裕福な家庭に生まれ育ったために甘やかされてここまで来たのです。
このタイプは結構多いものです。
一番大切なポイントを話しましょう。
何となく受かるかもしれないという甘い期待が生まれる理由は、ズバリ、勉強量が少ないからです。
実は、勉強というのは、すればするほど、入試問題の奥深さがわかってきますから、「これはひょっとしたら合格は難しいぞ」という観測が強くなるものなのです。
己を知るというわけです。
ところが大して勉強もしていないと、視野が狭いから、結構いけるかもしれないと思えてしまいます。
そういう人間に試験後に「どうだった、できたか?」と聞くと、異口同音に「まあまあ」と答えます。
これは最低の答えなのです。
なぜか。
本当に勉強をしてきた生徒の答え方と比較すればわかります。
後者の人間は、同じ質問に具体的に答えてきます。
「何番の問題はできた」とか「この問題がわからなかった」などと、細部にわたって解説してくれます。自己採点ができているのです。
つまりは、何がわからなくて、何がわかったかがわかるわけです。
「まあまあ」と答える人間は、何がわかって、何がわからなかったのか、試験問題のどこは正解で、どこは間違いなのか、つまりはどれだけ自分が点数を取ったのかなど決してわかりません。
そういう人間は、わかった気になって、いつも曖昧にしか覚えていない。
「あれ、何だっけ?」「どっちだっけ?」と言っています。
それで正解を見て、「そうそう、わかった、わかった」と自分に言い聞かせる。
実は全然わかっていないし、覚えてもいないのです。
それでは自分の解答の結果も当然予測などできません。
だから、「まあまあ」なのです。
このタイプは受験の平均点タイプで、もちろん合格はできません。
何とか、そういう状況から抜け出さなくてはいけないのです。
では、抜け出すためにはどうすればいいでしょうか。
たとえば、100個の英単語がある。この100個の単語を「完璧に覚えてきなさい」と宿題を出す。
時間は何時間かかってもいい。
人によってそれは違っていい。3時間でも、5時間でも構わない。
本人が「よし、覚えた」と思うところで持ってきてもらう。
持ってきたら、実際、何個覚えているかテストをします。
それでいつもの実力が確実にわかるのです。