予備校の選び方

数学・春山先生の話「いかに効率よく、必要なものだけを教えられるかを考え抜く」

数学・春山先生の話「いかに効率よく、必要なものだけを教えられるかを考え抜く」

TMPS医学館が他の予備校と決定的に異なる点の一つは、精神的、肉体的な教育を、30年、大学、専門予備校と教育畑を生きてきた私の発想で組み立て、スタッフ、妻にも協力してもらい、実行しているということです。

そしてもう一つは、本当の人生の意味をわかっている先生たちを集めていることです。
それが至上命題、命綱と言ってもいいでしょう。
大局を判断できる先生、後述するような冴えわたる授業ができる講師を探し、協力してもらう。
この両輪があってこそ生徒は伸び、強くなれるのです。
もちろんそこに両親の協力があれば、これ以上のことはありません。

私の所では、先生方を採用する際にセンター試験の問題を解いてもらっています。
専門はどんな研究、あるいは勉強をしているのかと質問して、その人の実力を見ます。
もちろん人柄もしっかりと判断します。
採用した後も、もし真っ当な生徒の質問に答えられなかったら、やめてもらうことにしています。

今、当校の先生の数は20人ほどですが、全員が全国模試を作っているか、もしくは作ることができるトップクラスの講師たちです。
では、できる講師とは一体何を考え、授業を行っているのか?

私だけでなく現役講師の話を少し紹介しておきましょう。

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数学・春山先生の話

自分が若造のころはどう思っていたかというと、よく言えば熱血漢です。
だから何でも1から10まで教えたくなるのです。

10の技術があれば、その10をすべて教えたくなる。
しかも下手をすると、生徒のためというよりも、自分の自己満足だったりするのです。
だから、授業時間の延長も厭わなかった。
平気で延長もするし、必要に応じて補講もしました。
よく言えば、傍から見て、やる気のある面倒見のいい先生です。

さらに、熱血漢だから、一番出来の悪いクラスをわざわざ受け持たせてもらって、髪の毛がトサカになっていたり、いつも鎖をじゃらじゃらしていたりする、そんな連中を教えていました。
それでいつも授業中に怒鳴り散らしていたのです。

そんなある時、かわいがってもらっていたベテランの先生に言われました。
「お前な、会社からは何と言われている?会社は、50分なら50分、90分なら90分、それで決まった金額を君に払っているのだ。君が与えられたその時間内に解を提供でないということは、君が真面目なのではなく、勉強が足りないということなんだ。君はこの業界のことを全くわかっていない」

これは衝撃でした。

後ろから頭をガツンと殴られたようなものでした。
自分としては、よかれと思ってやっていたことが、独りよがりだと言われたわけです。
確かにそうなのかもしれないと思いました。
50分、あるいは90分で完結させることこそ、テクニックであり、プロフェッショナルなのだと思うようになって、その日から補講はやめました。

特に数学には、さまざまな別解というものがあります。
解法1、解法2、解法3……というふうにあるわけです。
それをすべて教えるのは、こちらとしては楽しいのです。
生徒にも、全部知ってもらいたいと思うわけです。
しかし、本当にそれが正しいのだろうかと思うようになったわけです。

入学試験対策として、生徒たちは皆、そんなに多くの解法を知る必要は、実はないわけです。
むしろ余計なのです。かえって絞り込むことができなくなります。

入試のテクニックというのは学問研究とは違うわけです。

特に数学の場合、まだ右も左もわからない若手の講師とベテラン講師の一番の違いはそこです。
きっちりと絞り込んで教えてあげられているかどうかです。
無駄なことはさせない。
余計な時間は使わせない。
そこがポイントです。

だから常に優先順位をつけて、「今、つまりこの時期に、この子たちには何を教えなければいけないのか」ということを考え、与えられた授業時間の中で料理することが目的となるわけです。
そこで学んだことが、その子たちに一番効果が現れるようにもっていかなくてはいけません。
さらに言えば、そうした解法という一つひとつのテクニックだけでなく、その前提となるアウトライン=枠組みをしっかりと把握させることも大切です。
それが身についていれば、たとえ具体的なテクニックを知らなくても全体像がわかるでしょうし、そうすればどこに目をつけるべきかがわかるはずです。
参考書に書かれたことをすべて教えることはできないですし、意味がありません。
そこからどう取捨選択するかが大切です。
分別です。
その優先順位がわかれば、大事な箇所だけを集めた問題を作ることもできます。
そうした精選された問題を提供できることが、予備校の価値なのではないかと思っています。

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こうしたベテランの講師が自由に、その手腕を振るってもらえるようにするのが、私の務めでもあります。
たとえば、カリキュラムづくりは、こうした講師に全面的に任せます。
生徒を合格させるという目的のために、過不足なく、授業をしてもらうための配慮です。
そうすることで、講師のコミットメントも効率も高まります。

また、集団で行った授業の後で、個別授業が受けられるようにしています。
儲けるための個別授業ではなく、生徒たちが自分たちでもっとこうした部分を強化したいという目的を持って、あるいは授業でわからなかった箇所の理解を高めるために補習という形で個別授業を行ってもらうのです。
これこそが本来の個別学習だと思います。
集合教育と個別学
習の組み合わせこそが最強なのです。

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