マインド・生活習慣

交感神経を刺激して、思考をクリアにする生活習慣のススメ

まず、生活習慣を見直しましょう。
多分、いろいろと間違って生活しているのだと考えられます。

まずは勉強法のコラムでも書きましたが、朝食の前に散歩をするなどの習慣はどうですか。
君がどこに行く必要もない浪人生であれば、なお、オススメです。

顔も洗わないでパンとコーヒーに食らいつくなどしないで、まずは外に出て散歩をしましょう。
するとどうでしょうか。
周りはせわしなく歩く通勤者や通学する学生たちでいっぱいかもしれません。
そんな人々と自分を比べてみましょう。

「自分は何て幸せなのだろう! 働かなくてもいい。勉強していればいいんだ!」と思えるはずです。
もちろん、ただ幸せに浸って終わりではいけません。

道行く人々をしっかり見て、「だから僕もやろう」「私も頑張ろう」と自分に言い聞かせてほしいのです。
そして静かな自宅に戻り、食事は軽く食べる。
眠くなるから、よく食べる人なら、いつもの半分くらいにしておくことが大切です。

どうしても勉強したくなくて眠くて仕方なかったら、たまには目覚ましなしで寝てもいいと思います。
その日はとにかく思いっきり寝る。ダラダラ寝るのが一番良くありません。

尾を引くからです。
ダラダラ寝てから起きると、寝過ぎたと感じて慌てて勉強し出すことが多いのですが、そういう時ほど能率が上がらないものなのです。
また加えて夜眠れなくなりますから、早起きできない負のスパイラルに陥ってしまいます。

そして目が覚めたら、二度寝はダメです。
そこは無理をしても、さっと起きる。
これがコツです。

さっと起きたら、外に出る。
先ほどの散歩です。
社会を観察する。
これが肝心です。

なぜでしょうか。
交感神経を目覚めさせるためです。
そうすれば、勉強に入りやすく、頭も回転しやすくなるのです。

人間には自律神経というものがありますが、その中には交感神経と副交感神経なるものが存在します。生物選択者ならば知っているはずです。

交感神経は活発で冷静で、客観的な判断や活動ができる神経です。
逆に副交感神経は休憩の神経です。

交感神経を刺激するものは、まぶしい光、いろいろな音、動きのある景色。
熱いシャワーも良い。
それに対して副交感神経を刺激するためには、温ぬるめの風呂に長く入り、食事をして、部屋は暗くし、静かにすればいい。

君は親に「食事だから下に降りていらっしゃい」。
食事が終わると「お風呂が沸いているから先に入っちゃいなさい」などと矢継ぎ早に言われた経験が少なからずあるでしょう。

逆らうのも面倒くさいから風呂に入り、出てからしばしうろうろしていると、「勉強しなくていいの!」と背中を押される。
「はい、はい。2階に行くよ!」と君は答え、イヤイヤ自分の部屋に戻って、机の前に座る。

でも、それではやる気など出るはずもありません。
副交感神経が支配的だからです。
本を出してみる、何となく眺めるけど、メールが入った。
友達と何でもないことでメールやLINEでやり取りをしている。
そうやってダラダラしていると、そのうち眠くなる。

そこへ母親が来る。
君は勉強をしているようにふるまう。
母親は君の眠そうな顔を見て、「ちゃんと勉強しているの? メールでもやっていたんじゃないの?」などと言いたい放題です。

でもお母さん!
ご飯を食べさせて、風呂に入らせれば、副交感神経が全開になる。
それではフルスロットルで眠くなるのが当たり前ですよ。
むしろメールがあったから目が開いていたので、メールがなければとっくに寝ていたでしょう。
あなたは面倒を見ているようで、全身全霊を懸けて、子どもの勉強を邪魔しているに過ぎないのですよ。

というわけです。
このことは、母親にもきっちりと伝えておいたほうがいいでしょう。

睡眠なら副交感神経で、勉強なら交感神経なわけだから、生理学的に交感神経を目覚めさせなければ勉強にはなりません。
そのためには風呂も、食事もご法度です。
音をガンガンかけながら勉強するのも立派な勉強法です。
それを「うるさい!」「真面目に勉強しろ!」と言って咎めるのは最低な所業です。

だから、しっかり勉強したければ、まずは全身に朝日を浴びながら散歩をして、人々の歩く姿を目で追ったりすることで、交感神経を刺激してやるのがいいのです。

家に戻ったら部屋が暗くて、もわーっとしていたのでは、元の木阿弥です。
そのため部屋に戻ったら、窓を全開にしてすべての空気を入れ替え、好きな音楽でも流して勉強の準備をするのがいいでしょう。

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