私が組んだ直前1カ月の学習プランを紹介しましょう。
最初の11日間のうちの4日間は、こちらのコラムで紹介したスケジュールで進めます。
残りの7日間から実際の勉強をスタートします。
4教科に分けて、時間割を組みます。
生活習慣が大切なので、この段階からまず毎日6時起床、7時に勉強を始めるようにします。
6時に起床をして、7時までに散歩をして朝食を済ませる。
朝食は軽く済ませること。
そして、12時までの5時間。
昼食に1時間取って、13時から18時までの5時間。
夕食の時間を1時間取って、19時から22時までの3時間。
これを毎日、勉強に充てるわけです。
睡眠時間は8時間を守ります。
6時に起きるためには22時に寝る必要があります。
つまり、勉強を終えたら、すぐに寝る。
余計なことに時間は使いません。
たった1カ月です。できるはずです。
5時間、5時間、3時間の合計13時間を英語、数学、理科に割り振ります。
順番は好きな順でいいのですが、たとえば下図のようにします。
これは合理的な順番なので推奨したいと思います。
朝・昼は、交感神経がよく働き、思考問題に適しているので、数学を優先します。
理科で物理を選択した場合は、やはり早めの時間のほうがいいでしょう。
生物であれば夜でも大丈夫です。
このようなペースで進めていきますが、入試20日前になったら勉強時間を30分早めて起床は5時30分で、勉強開始は6時30分にします。
従って、就寝時間は午後9時30分です。
そして、入試10日前、総復習最終確認および試験会場用プリント作成。
勉強時間はさらに30分早めて、起床5時、勉強開始は6時とします。
そして、ここからすべての教科の総復習に入ります。
大切なのは、入試に向かって朝から頭を動かせる習慣を身体に植えつけることです。
起床時間の調節は、せいぜい1時間くらいにしてください。
そして、入試当日には絶対、朝の8時には勉強をする頭になっていることが大切です。
教科の割り振りは1日、たとえば午前は英語が5時間、午後は数学が5時間、夜は理科が3時間などとします。
ここはもちろん、自分に合ったように調整してください。
理科2を重点的にやりたければ、午前中に化学と生物(2.5時間×2=5時間)を勉強し、午後は英語5時間、夜は数学3時間などと変えるわけです。
あまりキツいスケジュールにすると守れないので、そこは注意してください。
いったん破ってしまうと、それ以降はグズグズになり、元に戻す余裕はありません。
だからゆるめに設定して、実行9割を目指すのがベストな選択です。
そして、試験会場用のプリントをつくる作業を開始してください。
会場でペラペラめくれる程度に内容を少し絞り込むことが重要です。
そして入試前の3日間は、最終チェック期間。
入試科目の順に合わせて時間割を組み替えます。
つくり込んだプリントを完璧に覚えてしまいましょう。
なお、前日以降の過ごし方は、追って解説します。