残念ながら、過保護の家庭の場合、親が明らかに変わったという例は非常に少ないです。
特に母親は、子供の言うことしか聞きません。
落ちていくタイプの人間というのは、よく嘘をつき、誰かのせいにします。
憧れる先生が見つからなければ、今度は文句を言い始めます。
「あの先生はどうだ」「この職員はこうだ」とあることないこと言い始め、そのうち、「この学校はやばい」などと言い出すわけです。
そうなってしまえば、本人が居たたまれないですから、逃げ出すしかなくなります。
親に、その思い込みを言いつけます。
すると親は、その言葉を、心底からかはわかりませんが、少なくとも表面的には受け入れます。
「そうか、そんな学校ならば仕方ないね」というわけです。
一番よくないのは自分だということに気づかない。
それで転校したりするわけですが、それではどこに行っても同じで、そうやって多浪になっていくケースが多いのです。
私は、ご両親にはこう言いたいです。
たとえば「お前はちゃんと復習をしているのか?」「そんなにひどい場所だと言うのであれば、大したところでないと言うのであれば、とりあえずそこでトップを取ってみなさい。せめて上位 5 位までに入ってみたら?」と言ってほしいのです。
そうでないと、そこから先も、その子はすべて言い訳の人生になってしまうからです。
それもできないのであれば、預けてほしい。
丸投げしてほしいとお願いします。
手もお金も出さないでほしいのです。
そうお願いすると、「わかりました」と承諾してもらえる親御さんもいますが、そのほとんどはわかっていない。
というか、結局子供に負けてしまう。
口も出してくる。
「うちの子は叱らないでください」「今度の合宿ではうちの子には個室を取ってください」「お金を払いますから、特別扱いしてください」などと言い出す始末です。
まさに驚くばかりです。
本当に子供のことを思うのであれば、そんな発言は出てこないはずなのです。