英語・月村先生の話「英語は読解力や理解力を高める総合教科だ」
数学の春山先生の記事(※リンクを貼ります)でも述べましたが、TMPS医学館の特徴は、精神的、肉体的な教育を実行していること、トップクラスの講師を集めていることです。
TMPS医学館で教鞭をとっているトップクラスの講師は、一体何を考え、授業を行っているのか。
春山先生に続いて、月村先生の話を紹介しましょう。
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英語・月村先生の話
英語は総合教科だと位置づけています。
英語という言葉は、たとえば、アメリカの7~8歳の子供だって流暢にしゃべれるわけですから、深みがある教科とはいえ、基本的には7~8歳のスキルという位置付けになります。
もっとも、だからといって、そのスキルを手に入れることが簡単であるとは言いません。
まず記憶力がどれだけ試されるかというと、通常、受験用の英文を読むためには、6000程度の語彙力が必要になります。
そして熟語は1000、構文は200。
そして文法は1冊分の文法を完全に覚える必要があります。
おわかりのように、かなり大量の情報を身につけなくてはいけません。
英語のもう一つの側面は、入試問題の解答力と直結するものではありませんが、英文を読むことで言葉の運用力や思考力が身につくことです。
医学部の入試問題の割合は、文法が2割、読解が8割です。
読解力が中心であるわけです。
医学部の場合、他の学部と違って60分で4問から5問という大量の情報処理が求められるため、理解力が必要です。
大量の情報をただ単に丸ごと覚えるのではなく、重要でない情報を捨てて、重要情報だけを取り上げていくことが求められます。
何が重要な情報かといえば、当然、設問に関連した情報が重要なわけですが、英文全体が設問に関連すると言いながらも、ここは関連しない事項、ここは関連する事項ということを選別しながら読んでいく、大事な情報はマークしながら整理しつつ読みこなしていく、そうした情報処理能力が必要になります。
そうなってくると、それはすでに7~8歳のスキルの範囲を超えています。
つまり、7~8歳のスキルを使って、大人の理解力、それもかなり高度な理解力を発揮することが求められているわけです。
さらに、英語という教科には人間力も必要とされます。
なぜならば英語を使って出されている問題は、必ずしも理系問題ではなく、人間社会、国家、生命、死など、さまざまな問題について問われるからです。
そのため、身の回りの世界の出来事を抽象的に考えるといった思考力が必要とされ、同時に、視野の広さも重要です。
世の中で起きているさまざまな時事問題、たとえば原発事故は人類に対してどのようなメッセージを投げかけているのかが問われるかもしれません。
視野の広さのみならず、そういう感受性の鋭さも必要になりますし、逆に情報の発信力も問われます。
もちろん、1年や2年でたとえば6000語の単語を覚えなくてはいけないのですから、根気、集中力、持続力も要求されます。
英語には、こうした幅広い力やスキルが要求されるのです。
そうした意味、つまり人間の持っているあらゆる能力が問われるという意味で、英語は総合教科だと位置付けているわけです。
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