基本的な内容を固めないうちに上級の問題に挑戦する、間違った勉強をしている浪人生は多いものです。
それゆえ合格者の半数は、初級・中級の問題を固めてくる現役生なのです。
私は、浪人予備校生にはこう言っています。
「高校生は時間に限りがあるから、基本・中級問題だけしかやれない。だから君たちは基本・中級問題は現役と同じくらい得点して、あと少しプラスすればいいんだよ。つまりは、細かいところをしっかり覚えておけば、それで勝てるんだ」
その細かいところというのは、決して難問のことではありません。
どの教科にも共通する少し枝葉末節に至る部分を指しています。
言い方を換えれば、あっと飛ばしてしまいそうなところです。
そこを固めれば勝てるわけなのです。
現役予備校生に対しては、こう言います。
「君たちは浪人生に比べて勉強時間は半分以下しかない。なのに、なぜ半分も合格しているのか。その答えは簡単。浪人生は教師、学生とも、小難しい問題に時間をかけるというムダな時間の使い方をしている。その結果、基本・中級はせいぜい7~8割くらいしかやっていない。そこに君たちが勝てるチャンスがある。学校や予備校で習った基本・中級問題の正答を、浪人生が7~8割だから、そこを9割以上にすれば絶対勝てるからやってごらん!」
こう言い続けて、これまでに国公立、私立大学の医学部にたくさんの受験生を合格させてきました。
つまり、正しい勉強法のポイントは、基本問題、中級問題を9割以上頭に入れるということなのです。
誰が何と言おうと、それこそが合格への近道なのです。