こんにちは。TMPS医学館代表の長澤です。
台風が来たり、急に涼しくなったりと体調を崩しやすい季節になってきたので、受験生諸君も保護者の方を気を付けてください。
さて、今回は前回の話の続きということでペンを執っていきます。
「病気はどうしておきるか」「皆さんは病原菌が体に入るからと答えるでしょう」ということでしたよね。
病気とは、病原菌が体内に入って発症するわけではないのです。
実は私たちの体にはしょっちゅう病原性がある細菌類やウイルスなどがくっ付いていたり離れたりしているんです。
もっともその前に、ヒトの体には常在菌といった細菌類が体に住み着いているんです。それは逆に私たちの体を守ってくれていたりするのです。
ですからその常在菌の他に病原性のある細菌やウイルスがくっ付いてくるわけです。
そこで病原性のある細菌やウイルスが体にくっ付いても、ある程度常在菌が守ってくれているわけですが、例えば体にストレスがあったりすると、それはどういうことかというと、睡眠不足やケガ、大きな声を出して咽喉を痛めたり、精神的なストレスなどが体に加わると、常在菌が欠損したり乱れたりすることによってその場所に少なからずくっ付いている病原性のある細菌やウイルスが異常繁殖するのです。
その異常繁殖によって、ヒトの体が反応して咳、嘔吐、発熱などが起こるわけです。
したがって、私たちの体は様々な細菌類やウイルスがくっ付いているのが当たり前で、病気になるとは、体のバランスが何らかの形で崩れて、そこに普段からくっ付いたり離れたりしている病原性のある細菌なりウイルスが、異常に繁殖することによって発症するのです。
これから受験生は勉強の佳境に入ってきますが、いかに体にストレスを与えず、心身ともに健康的に過ごすかということが病気にならないコツとも言えます。
今新型コロナの流行も第6波が収束しようとしていますが、面白いことにこの新型コロナの3~4年間、通常の風邪やインフルエンザがかなり減少したとの報告を耳にしました。
新型コロナの影響で皆さんが手洗い・消毒・うがいなどを一生懸命することによって、体にくっ付いている病原性のある細菌やウイルスを少なからず減らしたのが効果があったワケです。
新型コロナの流行がなくても、手洗い・消毒・うがいなどを習慣化しておけば、もっと風邪などが減るわけですよね!
続きは次回に書きます。