これから、本格的に受験に向かって気合いを入れようと考えている受験生も多いのではないでしょうか。さて、夏から具体的に医学部の受験を本格的にやっていこうと考えた場合何をしていく事がベストなのかお話ししたいと思います。
まず、はじめに私立医学部のどこかしらに合格するという基準でお話しします。現時点での成績がどれくらいあるかが1つのポイントになってきますが、8月時点でセンターレベル平均60%以上が取れない場合には要注意です。
この場合基礎学力が、決定的に不足している可能性があります。8月以降は過去問を中心とした演習をベースにしていきたいので、問題集などは夏までに1通り終わらせていることが理想です。
もし仮に、現時点で1通りの範囲が履修できていない場合には、とにかく問題集やテキストなどを解きこんで終わらせてしまいましょう。科目にもよりますが、2~3週間集中して重要度の高い問題に絞って取り組めば終わらせることができます。
1通り履修した後は、過去問を中心に解いていきます。まずはじめに、取り組むべき大学は川崎医科大学、金沢医科大学、埼玉医科大学が有力です。
マーク方式で、医学部の中では比較的難易度が易しい大学です。基礎的な問題も入っているので、まずはこのランクの大学を解答してみてどれくらいの正答率が出せるのかを見てみましょう。実際には、受験しない大学かもしれませんがまずはこのレベルで各年度の合格最低点が出せないと次のステップには行けません。
合格最低点に届かない場合には、間違えた問題を注意深くチェックしましょう。分野をリスト化すると良いでしょう。恐らく解けない問題の傾向が見えてくるかと思いますので、その分野を問題集に立ち返ってもう一度学習してみて下さい。
そして、何セットも解くことが大切です。過去問を解く時に、最新版の2、3年分で満足してしまいますが1校につき5~6年分は解きましょう。そして解いた問題の中で、できないものをしっかりとピックアップしながら振り返る事が大切です。採点だけをして満足して先にむやみに進むことだけは避けましょう。
このプロセスを繰り返すことで、かなりの量の過去問を解くことになります。最終的に30セットから40セット解いてしっかりと振り返りができていればかなりのストックになると思います。
それぞれの相性もあるかとは思いますが、特に指針がない場合には問題集ベースは早めに終わらせる。実際の試験問題を使いながら自分に何が足りないのかの発見を繰り返すことで、合格を目指しましょう。
医学部受験予備校 TMPS医学館 慈性 幸佑